2021年の年末に約2年ぶりの帰省をした時に利用した特大荷物スペース付席が、ベビーカーでの移動にめちゃ快適だったのでレポートします。
今回の帰省時の娘の年齢は3歳。
最近は電動自転車を買ったこともあり、ほぼほぼベビーカー卒業できそうな微妙な時期だったのですが…。
子乗せ電動アシスト自転車Gutto 26インチのレビュー記事はこちら↓

帰省先では自転車移動ができない&500kmを超える長距離移動にベビーカー無しというのはまだまだ不安だったことから、今回もベビーカーで新幹線への乗車になりました。
筆者の初めての子連れ新幹線乗車は生後1ヶ月の産後里帰り。
そして今回は7〜8回目の新幹線乗車だったのでだいぶ慣れてきていたということもありますが…。
最後尾座席に特大荷物スペース付き予約が導入される前の状況を知っているからこそ、比較してみて

ベビーカー民にとって最後尾座席は最高に使いやすくなった!
という感動がありました。
そしてこの席、EXアプリで予約する時が少々わかりにくいとも感じたので念の為記事の最後に解説も入れておきますね。
前情報では予約者専用の荷物スペースではなかったが、蓋を開けてみると…
実は筆者、特大荷物スペース付座席についてはコロナ前に取材して記事にしていまして…

前情報では、専用席の予約者以外でも1000円追加で支払えば最後尾のスペースに荷物が置けるという内容だったんです。
大きい荷物での移動が多い外国人観光客が1000円払って利用することになれば、結局は何も変わらないんじゃないか?
ベビーカーでの利用はできるけど注意が必要…みたいな内容で記事を書いていたんです。ルールが変わる前に書いたので考察止まり。
が、このルールが運用される直前にコロナ禍となり、約2年新幹線には乗れないまま過ぎてしまっていて…。
そして今回やっと新幹線で帰省ができて実際に乗車してみたところ、予約者の荷物専用として最後尾のスペースが使えるように整備されていました。
予約者専用スペースなのでベビーカーをそのまま突っ込める!楽!
最後尾席の2席または3席全てを予約した場合に限りますが、席の真後ろのスペースが予約者だけの専用スペースになるからこそ可能なのが、ベビーカーを畳まず突っ込むという利用方法。

これが、まー快適で!
今回はもう娘は歩けるほどになっていましたが、まだ歩けなくて空中戦しかない赤ちゃん連れだとベビーカーの折り畳みや棚への上げ下ろしって、ちょっとした大仕事になりません?
乗車降車の際の荷物やベビーカーの上げ下ろしの手間から解放されることがこんなに楽だとは…。
スムーズな子連れ乗車にめちゃめちゃ効いてくるというか、快適さに直結するはずです。
デメリットとしては、ベビーカーを畳まない場合はリクライニングがあまりできないことですかね。
筆者のベビーカー「サイベックスイージーSツイスト」を写真のように置いた場合だと3〜5センチくらいはリクライニングできましたが、子連れの時にリクライニングでくつろげること自体が稀なのであまり影響ない気がします。
筆者の使っているサイベックス製のベビーカーについてまとめた記事はこちらをどうぞ↓

あとまぁ並んでいる全席を予約というわけにはいかない場合なんかは居合わせたお隣さんとスペースを分け合うので配置の相談となりますし、そういう場合はベビーカーは畳んでおいた方がマナー的にも無難ですよね。
隣の方の荷物のサイズや形状も読めないですし…ベビーカーに荷物を乗せたままそのままIN!という方法は前の席を全席予約できる場合だけの特権かもしれませんが、ベビーカーで新幹線に子連れ乗車っていう何かとテンパりやすい環境下ではかなりおすすめの乗り方なのかなと思います。
そういえば、今回の帰省で通路を挟んだお隣さんは…
なんと猫ちゃんと帰省されていました。猫ちゃんはもちろん乗車中は
ずっとカゴの中ですが、棚の上に置くのはちょっと…という感じですよね。
こんな感じでサイズが「特大」というわけでなくても、訳あって棚には載せたくないという事情にも対応できる素敵な席なんですね。
特大荷物スペースができる前の様子
特大荷物スペース付き座席の何がそんなに便利か?導入前と何が大きく違うのか?
まずは専用になる前(2019年ごろ)の様子をご覧ください。

3列シートの後ろと2列席後ろに置かれた荷物
この日は平日だったんですが、コロナ禍になる前のインバウンド需要が最高潮の時期&紅葉のキレイなハイシーズンでもありました。
最後尾席の後ろのスペースは外国人旅行客たちの大きなトランクでいっぱい。
で、左の写真の奥が筆者の置いたベビーカー…。
手前の大きなトランクは隣の席の方のものではなく、他の駅から乗客した他の席の方のもの。
持ち主がどの席にいるのかが全くわから無いので降車駅の確認や事前に入れ替えておくなどの相談もできない…。
ということは、もしかこのトランクの持ち主より先に降りることになった場合はベビーカーを開く前に大きなトランクを動かさないと取り出せない…。
さらに、この時の娘はまだ抱っこ紐とベビーカーでの移動が必須でつかまり立ちがやっとの1歳台の時期かつ夫が不在の「母子のみ乗車」。
自分のベビーカーが荷物の奥に埋もれている状況に気がついたときはめっちゃ焦りました。
まだ座席に一人で座れない娘を座席でひとりぼっちにするわけにもいかず、抱っこ紐で抱えた状態でこのトランクをどかしてベビーカーをとり出し、トランクを奥に戻すって…
しかも降車前のただでさえ焦るタイミングで10kg前後の子供を抱っこしたまま前屈みで荷物の出し入れ作業って結構キツくないですか?
この日は結局このトランクの主が先に降りてくれたのでこのまま後部スペースで折りたたんだベビーカーを開き、ベビーカーを担ぐことなく降車できましたが…。
段取り命の「新幹線母子のみ乗車」で想定外の事態が起こるとかなり焦ります。
ちなみに母子のみで新幹線に乗車した話も記事にしていますのでご参考まで。


その想定外を避けるなら荷棚に置いてしまうというのも手ではありますが…これは大人が二人以上いる時限定ですよね。
パパかママどちらかしか居ない状況で抱っこひもで子供を抱えたまま重いベビーカーを上に持ち上げる動作は、走行中の揺れる車内ではかなり危険なので絶対におすすめしません。
ちなみに写真は、家族揃っての帰省時に夫がベビーカーを荷棚に載せてくれた時の写真です。
大人が自分一人しかいない場合は、下手したら抱っこ紐の中の赤ちゃんの頭にベビーカーが直撃…なんて事にもなりかねないので、やめておきましょうね。
【おまけ1】今回の帰省で乗ったN700Spremeの話
今回の帰省では「N700系Supreme」という最新車両を予約しました。

新幹線好きならSpreme乗らなきゃでしょう!
娘が子鉄ちゃんということもあり、夫が張り切って予約(たぶん夫も自分の中の男の子スイッチが入ったと思われる)。
一日の本数が限られているので、この日は9時台の発車時刻に合わせて6時起きという…。
早起きに慣れていない小さなお子様連れには…というか早起きが苦手な筆者にはなかなか辛い調整が必要だったものの、やっぱり最新車両はキレイでカッコよくて…。設備的にも快適な工夫がたくさんなされていました。
のぞみの従来の車両だとコンセントは窓側の席のみだったけど、N700sには写真の通り全席に完備なんです。
窓側1箇所だけしかないと充電をする場合は譲り合ったり気を使ったりと何かと不便ですよね。
ガジェット持ちの方や、お子さんがYouTubeにハマっていて「移動中の動画視聴は欠かせ無い。」という方なら、設備目当てで新車両N700sを狙って予約するのもいいんじゃないでしょうか?
さらに動画視聴をwifi環境で快適に楽しみたいのであれば、ぜひ7号車か8号車(グリーン席)での予約を。
7号車とグリーン車の2両のみ「S Wi-Fi for Biz」という無量Wifiサービスが使えるので、テザリングだとデータ使用料が心配…。という方でもWifi環境で安定した動画視聴が楽しめますね。
ただひとつ注意したいのが、7号車はWifi利用を使いたいビジネスユーザーも多く利用する車両という点。
車内でも仕事したいビジネス客と子連れ客との相性は決してよろしくはないので、例えば旅行ハイシーズンの週末以外のど平日かつ、子供が車内でじっとしているのが得意ではない月齢という場合なんかは慎重に考えたほうがいいかもですね。
(子供に寛容じゃない社会云々は一旦置いといて…)
親がどう頑張っても子供が不機嫌でぐずる日はありますし…。
そんなタイミングにぶちあたって周りに気を使いすぎてしまい、結局はずっとデッキにいた…。みたいなことにもなりかねないので、平日利用の場合の車両選びは慎重にが吉ですね。
【おまけ】車内での子どもの暇つぶsお楽しみアイテムもぬかりなく
さて、ベビーカーや荷物の問題が解決したら忘れてはいけないのが子ども向けお楽しみアイテムの用意。3時間前後の乗車時間を楽しく過ごせるかどうかを左右するので結構重要ですよね。
今回は東京駅で新幹線のシールブックを購入して乗り込みましたがこれが娘にぴったりだったようで…。
道中の1/3くらいの時間は黙々とシールをペタペタ…夢中で遊んでくれました!遊んでくれている間は私の休憩時間が生まれるので、今回の旅で超助けられたアイテムとなりました。
娘は女の子ながら、新幹線や電車が大好き。なので今回は新幹線のシールブックになりました。
でもまだ好きな物が判明していない月齢の子だったり、もっとお手頃に用意したいという方なら、シールブックはダイソーもおすすめ。
お手頃価格で買えるので事前に用意できる場合はこちらもおすすめですよ。
(写真準備中)
みんな大好きアンパンマンなら間違いない!というお子さまにはこちらのシールブックもおすすめ。
EX予約で特大荷物スペース付き座席を予約する方法
この特大荷物スペース付き座席ですが、EXアプリで予約する時が若干分かりにくいんじゃないかと思ったので注意点も書いておきます。
注意点といってもチェック項目を忘れないように。っていうお話なんですが…
↓
となってしまいます。
チェックを忘れたままだと違う車両を確認しても出発時間を変えてもずっとばつ印の最後尾座席しか出てこないので、ハイシーズンのギリギリの予約とかだと、「え?人気ありすぎて空いてないんだろうか?」って勘違いしてしまうかも…というか筆者は実際に勘違いしました。
ちゃんと特大荷物スペース利用にチェックをすると…
ということで、全然難しい操作だったりアプリがわかりにくいとかじゃないんで、わざわざ画像付きで紹介するほどじゃなかったかみしれませんが…うっかりチェックし忘れにご注意くださいね。
ベビーカー乗車におすすめな特大荷物スペース付座席まとめ
ということで、特大荷物スペース付座席はベビーカーで乗車したい子連れ客にとって最高!というお話でした。
おさらいすると…
- ベビーカーでの東海道新幹線への乗車は「特大荷物スペース付き座席」が最高
- 最後尾席を全席予約してベビーカーをたたまず乗せるのが楽(1席だけの場合は隣の方と荷物の置き場所の相談を
- 母子のみ乗車&抱っこ紐必須の状況でベビーカーを荷棚に乗せるのは超危険
- 車内での子供(幼児)のお楽しみアイテムにはシールブックが一押し
- EX予約では「特大荷物スペース付き座席」にチェックをお忘れなく
東海道新幹線で子連れに人気の席といえば、多目的室やバリアフリートイレが近くにある11号車というのが定番ですし、筆者も子供が乳児の頃は何度も利用してきました。
それを狙った子連れ客が11号車に集中することもあって「子が多少騒いでもお互い様で過ごしやすい。」とか、子連れへのメリットはたくさん。
ただその分、予約も集中しやすくお盆や年末年始は予約が取りづらいのが最大のデメリットだったりもするんですよね。
また、11号車の予約で注意しておきたいのが多目的室のこと。
多目的室を授乳室に使いたくて11号車の座席を予約したとしても、当日多目的室の利用者が居る場合は利用することができません。
筆者も8回の新幹線乗車のうち2回ほど多目的室が使えない状況に遭遇しました。
そのうち1回は障がい者の方がちょうど多目的室に乗車されるタイミングに遭遇しまして…。
呼吸器や大きな充電機器なども積んだ大型の車椅子で多目的室に乗車されていて、付き添いの方のスペースも必要とされていて、なるほどと思いました。
ちょっと話がそれましたが…
子連れ客が多い車両の方が気楽という場合は11号車がおすすめです。
が、小さな子供に同行する大人がひとりだけの乗車かつベビーカーなしでは辛い場合などは特に11号車にこだわらず、最後尾の特大荷物スペース付き座席にするのもルールが変わった今なら超おすすめですよ。
子どもとの初めての新幹線乗車は緊張しますが、楽しい旅になりますように!
この記事がヒントになれば幸いです。