帝王切開が怖いのは当たり前。恐怖心も泣きたい気持ちも全肯定しよう

検索しながら落ち込む女性

逆子診断と予定帝王切開宣告から約1ヶ月ほぼ毎日涙が止まらず、家族や身内からの慰めや励ましの言葉も神経逆撫での逆効果だった私。そんな筆者がたどり着いた、帝王切開への不安や恐怖心とのつきあい方を紹介します。

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私の気持ちの何がわかるの?

帝王切開を目前に控えた当時のわたしが周囲に対して強く思っていたことです。

わたしの場合、逆子(骨盤位)が原因の帝王切開だったので、予定帝王切開という言葉がちらつき始めてから手術当日まで、考える時間も抗う(逆子を直そうといろいろやる)時間もたっぷりありました。

この間約1ヶ月、恐怖心や帝王切開での出産を受け入れられない気持ちと戦う日々となったのですが、周りからの言葉はというと…

「逆に安全に子どもを産ませてもらえるって考えたらどう?」

「先生に任せておけば安全に子供と会わせてくれるよ」

「生んで子供の顔見たらきっと痛みも不安も吹っ飛ぶよ(by 出産(自然分娩)経験者 談)」

「先生も帝王切開は安全な手術って言ってたし大丈夫だよ」

「子のことを1番に考えたら仕方ないこと」

「母親なんだから子のためなら頑張れるでしょ」

 

…とこんな感じでした。

帝王切開は子供を安全に出産するための手段だってことは私だってよーーーーくわかっているんです。わかっている上で「怖い」という気持ちが消えることはないのです。

そして怖いからという理由で手術を拒否するつもりもないのです。「怖い」と口にし、流れるまま涙を流しているだけで。

当時のわたしにはこれらの言葉をこんな風に捉えていました。

「逆に安全に子供を産ませてもらえるって考えたらどう?」→「あなたが自分で分娩できない体なんだから先生に任せとけばいいんだよ」

「先生に任せておけば安全に子供と会わせてくれるよ」→「あなたが自然分娩したいと思っても無駄。危険なんだから先生に任せなよ」

「生んで子供の顔見たらきっと痛みも不安も吹っ飛ぶよ」→「きっと子供の顔みたら痛みも不安も吹っ飛ぶのは自然分娩と同じなはず(帝王切開はしらんけど)」

「先生も帝王切開は安全な手術って言ってたし大丈夫だよ」→「そりゃあなたはお腹切るリスクのない安全なところにいるから言えるんでしょ。」

「子のことを1番に考えたら仕方ないこと」→「自分の子のことなのに1番に考えられないの?」

「母親なんだから子のためなら頑張れるでしょ」→「母親のくせに子のためにお腹切れないの?」

 

…まぁ相当めんどくさい奴ですよね(笑)。でも当時の私は本当にこんな感じで、相当メンタルが弱りきっていたと思います。完全に殻に閉じこもるってこんな感じのことを言うのだろうか…。

(私はここまでではないわ…という方はサラリと流してください 笑)

だけど周りに「怖い」って気持ちを表すと、都度こういう言葉が返ってきて、怖がっている自分を全否定されているような、「怖がっている自分は母親失格」と言われているかのような気持ちになっていたのです。

そして身内にも「怖い」と気軽に言えなくなり、だんだん孤独感が増していきました。

もちろん周りには悪気がないこともわかっています。言ってる本人は正論を普通に言っているだけですから。

だけど、自分がお腹を切るわけではない人から「母親だから頑張れ」とか「大丈夫だよ」とか言われても、やっぱり納得はできないのです。

気持ちがとことん衰弱している時期に「子を安全に産むことが大前提なんだから、自然分娩ができないなら切るしかないじゃない」という大正論を振りかざされたところで心が癒えることはありません。

むしろ強烈なビンタを食らわせてるだけということは、言っている本人にはわかりようのないことなのでしょう。

帝王切開が怖いと思うのはごく自然なことで、あなたが弱いわけではない

帝王切開は約15cm以上の大きな傷ができる大手術です。だからあなたが「怖くてたまらない」と思う気持ちはごく自然なことなのです。

担当医師らからは「比較的簡単な手術」だとか「件数が多くて確立された術式があるから安心して」などと、耳にしませんでしたか?

帝王切開は年間の手術件数が多いことや、患者を安心させる言葉選びで医師から家族へ説明されること。手術の先に「誕生」という喜びがあるという前提などが

「帝王切開は簡単で大したことのない安心できる手術」

という印象を作り上げているのかもしれませんが、そんなことはないと私は思っています。

例えば病気での手術の場合でも、最近では「腹腔鏡手術で傷を極力小さくし、体に負担をかけないようにする」傾向にあります。

でも帝王切開は子を外に出す必要があるため、傷口を小さくとどめることはできません。

手術において傷が大きくなってしまうことが患者本人にとって「精神的な大きな負担」になってしまうことは当たり前のことであり、決してこのことに気を病んでいるあなたが弱いというわけではないのです。

帝王切開が現実に迫る恐怖とのつきあい方と気持ちの持っていき方

私の場合、恐怖心を払拭できたわけではなく、どうにか折り合いをつけて付き合っていくしかありませんでしたが、私のようにはじめての出産で予定帝王切開になった方に「気持ちの持っていき方」のようなものが伝わればと思いまとめました。

とことん自分の気持ちを肯定していい

帝王切開が控えていることへの恐怖心だけではないモヤモヤや辛さを増しているものの正体は、周りからの(無責任に聞こえる)「大丈夫!」っていう励ましや(無邪気な)正論なのではないかと思います。

主治医や帝王切開経験者以外の周りの言葉は受け流して、自分の気持ちに素直に過ごしてみてください。

わたしは「いつまで泣いているの?」と言われようが、泣きたいだけ泣きましたし、入院前日まで不安を埋めるように逆子対策をしつづけました。

自分自身が辛い、怖いと思う気持ちを否定される必要などないのです。

私の場合気持ちをとことん出していくこと自体が「帝王切開でお腹を切る」ことや「自然分娩を諦める」ことを受け入れる準備になっていきました。

心ゆくまで検索してしまうのもあり

「恐怖心が増すだけだから検索魔になるな」というのも周りからよく言われましたが、私は無視して検索しまくっていました。

恐怖心って「未経験のもの」や「正体不明なもの」。「どういうものかがわからないもの」ほど増すものだと思うので、私のようにどうしても検索魔になってしまうのであれば、そんな自分も受け入れてしまうのがいいと思います。

結果的に、気持ちに寄り添ってもらえたのは経験者の方の体験談やブログだけでしたし、たくさん励まされました。手術当日の流れを事前に知ることで心の準備にもなっていたと思います。

ただし、情報源には注意して、医療関係者や経験者ではない人が適当にまとめた医療情報などは鵜呑みにしないようにしましょうね。

ちなみに私が検索して無駄だったなと思うのが、「縦切りか横切りか」。

縦切りと横切りのメリットやデメリットをひたすら調べていたんですが、結局調べたところでわたしに選択肢はありませんでした(緊急時は縦切り、予定帝王切開は横切りと病院の方針で明確に決まっていたので)。

そういう専門的なことで気になることがある場合は直接担当医に相談するべきで、インターネットで自分の為になる情報にたどり着くことはほぼ不可能でしょう。

こういう医療の専門知識に関する情報には十分気をつけた上で、心ゆくまでトコトン調べるのは、気持ちの安定のためには良いこと。と私は思います。

不安や苦しさの原因「心が引き裂かれている」状況とその改善方法とは

不安なことに囚われている時、それを「苦しい」と感じる原因とはなにか。これをわかりやすく紐解いてもらったことがありました。

以下、鈴虫寺にて聞いたお坊さんの説法からの引用です。

例えば過去の後悔を引きずっていたり、将来のことを案じて「不安」や「苦しい」と感じることがありますね。

その時なぜわたし達は「不安」になり、それを「苦しい」と感じるかというと、自分の心が過去に置き去りまたは未来に行ったきりになってしまっていて、現在の自分との間で「引き裂かれている」状況にあるからなんですね。

いわゆる「心ここに在らず」という状態です。

この「心が引き裂かれた状況」をどうにか改善するには常に目の前にあることに目を向けるしかないんです。

目の前のことに集中することによって過去と現在、未来と現在との間で引き裂かれてしまった自分の心を目の前に持ってきて極力元に戻すように過ごすのです。

※お寺での説法を紹介していますが、私は無宗教ですし特定の宗教をオススメしているわけではありません。

数年前にお聞きした説法なので一言一句正確に書きおこせてはいませんが、だいたいこんな内容だったと思います。

過去に辛いことがあった後に、鈴虫寺でこの説法を聞き、当時とても強烈に心に響いたのを覚えています。

そして現在は近い未来に起こる「予定帝王切開」という不安に心が行ったままになっていて、現在の自分との間で心が引き裂かれたままになってしまっているから辛いんだという風に当てはめました。

そして、目の前のことに目を向けることに集中しようと思うに至ったのです。

さて、では目の前のことに集中するには具体的にどうすれば良いのか。それは、「毎日のルーティーンを決めてこなすこと。」です。

逆子の方なら鍼灸や整体もオススメ

※鍼灸や整体をやっても良いかどうかは各々の体調次第です。やる前に必ず主治医に相談してください。(私は主治医からの許可がもらえました)

目の前のことに集中するためのルーティーンとして私がやっていたのが、毎日の「お灸」でした。

私の場合、逆子が原因での予定帝王切開だったので、「逆子灸」という足の小指の爪のキワと、くるぶしから指3本上のツボに両足ともに朝晩2回お灸をすえていました。

結構週数が進み、「そろそろ赤ちゃんが回転するのは難しい」と主治医から言われ始めた後にお灸を始めたこともあり、残念ながら結局お灸で逆子が治ってくれることはありませんでした。

でもこの「毎日淡々と作業をこなすこと」自体に、目の前のことに集中する効果がありました。

それでも時折、「あーお腹切るんだ私…」「なんで逆子治ってくれないの…」と気分が落ち込む瞬間はありますが、作業に集中し、現在の自分のことに向き合っている間は比較的気持ちが落ち着いていたと思います。

主治医の先生が検診の度に「…逆子ですね。でもまだ手術の直前まで逆子チェックしますからね。治ってたら直前でも手術は中止して自然分娩にきりかえますから」と言ってくれていました。

逆子体操は賛否が分かれるし、怖いのでやっていなかったのですが、自分でお灸をする他にも整体(鍼灸院)に通っていました。

自宅で自分でお灸をすえるのとは別に、鍼灸院でより本格的な(結構熱い)お灸と針と整体をやってもらっていたのです。

※逆子が治らなかった私がこう書くと営業妨害になりかねないかもなので一応念押ししておくと、私の場合は鍼灸院を訪ねた時点で「もう赤ちゃんの回転は難しいですね」と主治医に言われているくらい週数がかなり進んでいました。なので状況的にはほんと「ダメ元」という感じだったのです。

私のように週数が進んでしまう前の、 赤ちゃんがまだ回転できる状態であれば、逆子治しの効果も期待できるかもしれません。

 

とはいえ結局は「鍼灸」をオススメも否定もできない立場なのですが、私にとって鍼灸院は、「逆子(骨盤位)治しを最後まであきらめきれず、前日まで何かしら手を尽くしている状況を作りたかった」私の気持ちに寄り添ってくれる存在になっていました。

「逆子を治したい」という私の希望を「共通の目標」として手を尽くして伴走してくれる存在というのはこの状況では鍼灸師さんが唯一の存在でしたし、とてもありがたかったです。

夫ですら、「もう諦めて腹くくりなよ」ってスタンスでしたからね。

予定帝王切開の理由が逆子ではない方や、鍼灸は禁忌という方でも、何かしらのルーティーンを決めて、その作業に没頭するというのはおススメです。

ポイントは自分の体のケアに関する簡単な作業にすることです。自分の体と向き合うことに集中する=現在の自分に向き合うことに直結しているからです。

私のようにお灸ではなくても、「毎日体温と血圧を測って記録をつける」とか、「毎日お腹の写真を撮って記録する」とか、臨月であれば、「胎動カウントを毎日取る」とかでも良いと思います。

作業が妊娠中でも無理なく継続できる簡単な内容であれば、上記以外でも良いと思います。なにか没頭できること、見つけてみてくださいね。

帝王切開の恐怖心や不安とのつきあい方まとめ

最後にまとめると…

  • 主治医と帝王切開経験者以外の周囲の言葉は適度に受け流そう
  • 帝王切開を怖いと思うのはとても自然なことで、あなたが弱いわけではないよ
  • 母親だろうが「怖いものは怖い!」とことん自分の気持ちを肯定しよう
  • 泣きたいだけ泣いていいし、自分の気持ちに素直に過ごそう
  • 心ゆくまで検索するのもあり。検索したい自分の気持ちも肯定しよう(でも情報源には注意!)
  • 不安の原因を知り、目の前の自分に集中しよう。(逆子ならお灸(※行う前に必ず主治医と相談してください)、体温や血圧を測る、毎日おなかの写真を撮ってみる、胎動カウントなど自分のカラダケアに関する単純作業がオススメ)

以上、帝王切開の不安や恐怖とのつきあい方でした。「逆子が治らない。でも帝王切開怖い」と毎日泣いていた当時の私にかけてあげたい言葉をかき集めて書き綴りました。

 

最後にもう一度この記事で1番言いたかったことを言っておきます。

帝王切開は世間的に「簡単なよくある手術」と思われているかもしれないけど、大きな傷が残る立派な手術。実際に受ける患者にとっては簡単に受け入れられることじゃないんだよ!

だから帝王切開を怖いという気持ちは自然なことで、あなたが弱いのではないんだよ!

当時の私と同じような状況で辛い気持ちでいる方にこの言葉が届き、少しでも気持ちを楽にしてもらえたら幸いです。

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この記事を書いた人
みずたま

2歳の娘を育てる主婦。
就活と保活の同時進行ができずに失敗後、3歳から働く事を目標にじわじわ準備を進めたり休止したり。
共働き子育てに向けて心の準備や理想の暮らしについて模索しています。
このブログでは、子育てのことを中心に自分にとってちょうどいい暮らし方を追求したことを備忘録的に書き綴っています。

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