2020年3月19日、Cybex社のベビーカーに、リコールが発表されました。
実際、我が家のベビーカーも昨年秋頃に該当箇所が故障し交換対応を受けていたので、その時のことを記事にすることにしました。
記事を書いた経緯
本当に迷いましたが、今回わざわざ記事にしたのは、当ブログにCybexのベビーカー「 EESY S TWIST(イージーエスツイスト)」の比較記事やレビュー記事、関連記事などを複数掲載しているためです。
もしか夫からリコールの話を聞かなければ…
(それはさすがにないと思うけど)
改めて「Cybex リコール」で検索かけることもなく、たぶんリコール発表にも気付かず。
「1年使ってみてよかったよ〜」って内容のレビュー記事がそのまま注意書きもなく掲載され続けてたと思います。
去年故障した時、すぐに記事にしなかったのは、「うちがヘビーに使い過ぎてたせいかな?」という可能性がゼロではなかったから。
走行中の故障だったけど幸い近所の散歩中で子どもに怪我もなく、Cybexの対応も修理交換で長期間待たされるようなことがなく、新品との交換で誠実な対応だった。
故障した時期はレビュー記事が書き終わってすぐ後のタイミングだったけど、交換後は特に困ることもなく過ごせていたので、故障のことは記事に書かずにきていたんです。
でも、リコールが発表されてしまった。
しかも故障箇所とリコールの対象箇所が一致している…。
このまま実際にあった重要な出来事を記載せずに、記事を放置していては、レビュー記事として不誠実かなと思ったので、実際に体験したことを記事にし、各紹介記事にもリコール対象製品だったことを記載するに至りました。
ブログ運営的には、ちゃんと1年じっくり使ってみた感想を結構時間かけて丁寧に書いた、長文のレビュー記事だったんですよね。

関連記事も複数書いていたし、最近PVも上がってきていたのでそういう意味でもこのタイミングでの 「リコール発表」はとても残念なんですけどね…。



でも、安全性の方が大事ですから。
EEZY S TWISTを紹介している該当の記事にはしばらく注意事項を記載し、今後の展開(今後の動向)を注視することにします。
【追記】リコールがあって機種交換をした後は何事もなくベビーカーを使い続けることができ、そろそろ卒業ということで…。Cybex製のベビーカーを3年使ってわかったことを記事にまとめました。こちらもあわせて読んでみてくださいね。

リコールの内容
リコール対象製品はEEZY S(イージーエス)とEEZY S TWIST(イージーエスツイスト)。
2018年3月〜2019年6月に出荷された13,242台が対象とのこと。
我が家で使っているベビーカーは2018年11月に購入したEEZY S TWISTなので、まさに該当製品…。
ベビーカーを購入した百貨店から夫宛に「リコールが発表されたよ。無償交換できるよ。」という内容の電話があり(実際はもっと丁寧)、発覚しました。
下記はPR TIMESからの抜粋です。
CTP JAPAN株式会社(本社:東京都渋谷区、 代表取締役:大石研治)が輸入・販売したCYBEX (サイベックス) のベビーカー「EEZY S(イージー エス), EEZY S TWIST(イージー エス ツイスト」の一部の製品において、 後輪が外れる事例により軽度のお怪我が発生し、 安全性に影響がある事が判明いたしました。 お怪我は直ちに快癒されておりますが、 上記と同様の事象が起こりうるベビーカー 13,242台につきまして、 お客様に安全にご使用いただくために、 2020年3月19日より、 交換用の後輪タイヤを無償にて配布する手続きを始めさせていただきます。
公式ページには専用のお問い合わせ先の情報も記載されているので、該当するベビーカーを使っているかもしれない方は確認してみてください。
故障した時の状況
去年の秋ごろ、近所のドラッグストアへ買い物に行った帰り道に突然後輪右側が脱輪。
ベビーカー本体が大きく傾き車軸を受けている部分が地面に着く形で停車しました。
この時はまだ対面にして使っていたんですが、脱輪時、乗っていた娘(1歳)はキョトンとした顔で固まってはいたけれど泣くこともなく…。
幸い怪我もありませんでした。
あわてて外れた車輪を戻そうとしてもカチッと音がせずハマってくれない…。
おそらく車輪を固定するパーツが破損したな…とその場で判断しました。
このまま乗せてはおけないので、ベビーカーの下カゴに載せていた抱っこ紐を装着し、娘をだっこ。
そして、車軸がカチッと固定されないままの右側後輪を脱輪しないように足でドリブルのように蹴りながらベビーカーを押して、自宅まで残り100mくらいの道のりを歩きました。
Cybexの対応と交換の流れ
故障した翌日にCybexに電話連絡。
担当者の方からは故障時の状況や故障した箇所、シリアルナンバーなどの確認があり、「走行中に車輪が外れた」と伝えると、すぐさま丁寧な謝罪の言葉がありました。
そして、こっち側に過失があるんじゃないかとか、責任回避をしようとするような言葉は一切なく、すぐに新品交換の対応を案内してくれました。
新品交換の流れ
案内された新品交換の流れはこんな感じ。
- Cybexから返送用伝票を同封した新品を送付
- 製品が到着したら宅配担当者を待たせて新品が入っていた箱にその場で故障したベビーカーを入れ替える
- 同封されている返送用着払い伝票と一緒に待たせている宅配担当者に渡す。
私は問い合わせ時点でユーザー登録をし忘れていたけれど、シリアルナンバーや名前、カラー、購入時期、住所などを口頭で伝えることで対応してくれました。
手配に3営業日ほどかかるとのことで、電話をした日から4日後に新品が到着。
業者は佐◯急便で、その場で返送品があるからちょっと待っててと伝えると、「僕バイトなので返送の対応がわからない」と言い訳っぽいことを言われ…。
送り主(Cybex)からそう指示されたんですけど。と伝えると、困惑しながらも持っていってくれました。(そもそも午前中で時間指定していたのに来たのは夜20時過ぎだったし、毎回思うけど佐◯急便の対応は微妙だなと思う…)
正直、折りたたんだベビーカーというそこそこ大きなものを、付属品などの取り出し忘れがないかも確認して入れ替えをするので、宅配業者さんを待たせながらの作業は結構焦りました。
でも、再度集荷依頼をする手間も省けたし、修理で何週間も待たされるとかじゃなかったし、まるごと新品に交換だったのでこれが最善だったのかなと思います。
対象製品ユーザーへの対応
Cybexはリコール発表と同時に「ベビーカーの無償交換タイヤ(後輪)配布」というのを開始したようです。
同じ対象製品のユーザーでも私のようには故障せずに使えている方もいると思いますが、めんどくさがらず対象製品かどうかの確認と、交換タイヤの手配をする事をオススメします。
当社より、交換⽤の後輪タイヤを無償にてお届けいた しますので、お客様ご⾃⾝にて新しい⾞輪にお付け替えをお願い申し上げます。
もちろんこれから買う方は改善済
リコール対象なのは2018年3月〜2019年6月までに販売されていたものなので、それ以降に購入した場合は車軸が改良されているそうです。
以下リコール発表からの引用です
車軸に溝が入っていないものだったらリコール対象とのことですので、買った時期がギリギリだったり、ベビーカーがいただき物だったりなどで正確な購入時期を把握していない場合も後輪を外して確認することをオススメします。
私は交換済だったけど念のため確認しました。
以前、レビュー記事を書いた時に撮影して使わなかった車軸の写真もあったので、交換後の車輪と一緒に載せておきますね。

交換前の後輪の車軸。車軸の先端がこの形だったらリコール対象です。

交換後の後輪の車軸。先端には溝が入っています。この形ならリコール対象外です。
これからも使っていくことに変わりはない
リコール発表の時点で娘は1歳半。
脱輪して無償で新品交換してもらってからは約半年間、とくに問題もなく使っています。
姪っ子(3歳)の様子を見ている感じだと、3歳前後まではベビーカーの出番はまだまだありそう…。
我が家は2人目の予定もないし、今更買い替えることもなくこのままベビーカー卒業まで使い続けると思います。
ただ、私の場合脱輪したのが近所を歩いている時で抱っこ紐も持ち合わせていたのでまだなんとかなったけど、脱輪したのが新幹線移動などの長距離移動中だったり遠出した時だったらと思うと…怖いですね。
あと抱っこ紐を持ち合わせてたけど、忘れてたら結構キツかったと思う。
車軸が改良されているとはいえ、一度突然の脱輪を経験してしまうと今後もいろいろ考えてしまうのが正直なところ。
ビビリなんで、次の帰省で新幹線に乗るときなどの長距離移動の時はベビーカーは宅配サービスで送るなど、ちょっと対策を考えるかもしれません。(娘が歩けるようになってたりして成長面でも状況がかわってるだろうし)
リコールにはびっくりしたけど「これから」を見守り続けたい
私はCybex社の関係者でもなんでもないし、利害関係も一切ないただのユーザーですが、リコールがあったからといって、約1年使ったレビュー記事で紹介しているような走行性などの使い心地や良い部分などまでひっくり返るわけではないと思うのでそこはちゃんと伝えておきたいです。
また個人的な考えですが、今までにない新しい製品作りに挑戦するということは、それなりのリスクを伴うことも理解しているつもりです。
特にCybex EEZY S TWIST(イージーSツイスト)は今までの国産品にはなかった「座面が回転する」という斬新な構造を採用しているということ。
構造美や意匠面でも妥協していないものづくりだと感じたことが、私がこのベビーカーを選んだキッカケの1つでもあったので、今回対象部分を改善した上で真摯に対応しているのだし、
長文レビュー記事を書いた後に故障、レインカバーのレビューを書いた後にリコール発表と…いろいろあったけど…。:(´ཀ`):
そこは冷静に、いちユーザーとしてCybexベビーカーの「これから」を見守り続けたいと思います。