シルバニアの自転車が折れてしまった!しかも回転するハンドル部分…。
動かす度に強い力(ねじる力)が加わる稼働部分を接着するのには瞬間接着剤は難しそう…
ということで今回は樹脂自体を溶かして接着させるアクリサンデーの「アクリル樹脂用接着剤」を使って修理してみたのでレポートします。
この記事はこんな方向け
- シルバニアの小物が壊れて困っている
- アクリサンデーの溶剤で実際に修理した様子が知りたい
- 瞬間接着剤以外の修理方法が知りたい
娘が踏んで折れてしまったピンクの自転車
最近のシルバニアファミリーの小物ってとても精巧に作られていて、自転車なんてペダルこそ動かないものの、

ハンドルやタイヤがちゃんとクルクル動く!しかもスムーズ!人形とのサイズもぴったりですごいなー
なんて関していたのも束の間…
購入から1週間目にして写真の通りポッキリと折れてしまいました。
3歳の娘が踏んでしまったのが原因なんですが、ああ足の裏めっちゃ痛そう…と同時にもう修理は無理かな…と諦めモードになってしまっていました。
なんせ折れたのはクルクル回る必要のあるハンドルの根本部分だったので…
瞬間接着剤でもねじる力には耐えられないだろうし、軸?を差し込む構造上隙間に接着剤が入り込んでしまったら…
くっついたは良いけどハンドルは元のようには動かない自転車程度にしか修理出来ないんじゃないのかなと。
諦めモードのまま寝かせること数ヶ月。
どうせ壊れているんだから色々試してみよう!という気持ちで瞬間接着剤以外の方法を探してやってみることにしたのでした。
ちなみにこのピンクの自転車は黄色いキャンピングカーセットに入っていた小物のひとつです。
実際にアクリサンデーの溶剤でくっつけてみた
アクリサンデーの接着剤の内容物は…
左から、取扱説明書、アクリル樹脂用接着剤ボトル、作業用詰め替え容器、塗布作業用注射針です。
後ろに写っている青、白、朱色の箱が特徴的で、探すときの目印になりそう。
今回くっつけたい断面がこちら。
折れたのはハンドルの根本部分で、軸を通しているリング部分とハンドルとの隙間は1ミリあるかないか。
本当に少ししか隙間が空いていないので、溶かしすぎると上手く回転しなくなりそう…。
溶剤を塗った後は素早くくっつけないとやばそうですね。
まだ溶剤を移し替える前の作業用容器は大きさも形も眼科でもらう目薬そっくり。
中身が中身なので目に入れてしまったら大惨事…。保管場所には注意したいですね。
次は溶剤を少量移し替え、蓋を閉める作業。
作業時はゴム手袋をはめて、下には広げた牛乳パックを敷いてみました。
最後に注射針のような先端を上から押し込むように取り付けて準備完了。医療用の注射針にそっくりなのでなんかどきどきしますね。
いよいよ針先から断面に溶剤を塗布します。
針が細いので少しずつ出てくれるのかなと思っていたら、少し傾けただけで2〜3滴スルスルと出てきてしまうので慣れていないと加減が難しいです。
私はいきなり「えいやっ」とやってしまいましたが、割り箸とか他の棒状のものに垂らしてみるなどして練習してみたらよかった…と思いました。
もしか他に溶けてもいい樹脂なんかが手元に用意できればどのくらいの量でどのくらい溶けるのかが試せるのでより丁寧な作業ができそうです。
この自転車のように直径3ミリくらいの断面だと1滴あれば十分な感じでした。
断面が少しトロッとしたのを確認後急いで接着。固定されるまでこのまま数分我慢です。
私は不安だったので稼働部分を時々ゆっくり回転させながら不要な部分まで溶けて固まっていないことを確かめていました。
そうそう、私はタイヤの泥よけの向きを間違えた状態で一度接着してしまったので念の為失敗例を載せときます。
写真左側の向きで一度くっつけた後になんかフレームとタイヤがぶつかるなぁ…と思っていたら、泥よけの向きがフレーム側が正解だったという…。
先の説明の写真が逆なので紛らわしくて申し訳ないですが同じピンクの自転車を修理されるという方はご注意くださいね…。
ただ、接着して数分置いただけであれすぐに外せたので軌道修正は可能でした。
接着後がこちら。
元通りしっかりくっついたし、ハンドルもちゃんと回ります。
アクリサンデーのデメリットと思うところ
今回無事修理出来たので、使ってみてよかったアイテムではありますが、個人的にデメリットかなと思ったのはこの2つ。
- 使った後の保管場所に困る
- 作業用容器への詰め替えは面倒
です。溶剤という危険物なのと作業用容器の形状が目薬や注射針など医療用品ぽくて特殊なため(性質上仕方がないですが)小さな子がいる一般家庭での管理が難しいというか「めんどくさ」と思う方もいるかなと感じました。
あとやっぱり容器への詰め替えという一手間を

めっちゃ面倒…
と思う方は他のアイテムも検討した方がいいのかもしれません。
このふたつのようなのデメリットはありますがそれでも、今回のように可動部だったり強度が必要な場所の接着にはこれが一番なのかなと思います。
また、家具の脚など、長さが変わってしまうと都合悪い場所なんかにも樹脂自体を溶かす性質であるアクリサンデーの接着溶剤の方が、接着剤の厚みが出てしまうタイプのものより使い勝手がいいだろうなと思います。
【まとめ】シルバニアの自転車をアクリサンデーで修理してみた結果
アクリル樹脂を溶かして接着する作業自体が初めてだったけど、娘の大事なお気に入りのおもちゃを無事修理できて大満足でした。
デメリットに書いた保管場所についてはまだ考え中ですが、子供が開けにくい保管箱を仕入れたりして工夫する予定です。
娘は今まさにシルバニアファミリーにハマったところなのでこれからもっと細かい小物や脚の細い家具なんかも増えていくと思われ、どんなに注意していても壊れる時は壊れるわけで…。
そんな時にすぐに修理してあげられる対処法があるというのは安心感がありますね。
あと、我が家ではもう何本瞬間接着剤を固まらせてきたかわからないくらいだったので、もったい感じが苦手でもありました。
アクリサンデーの溶剤は用途が樹脂製のものに限るとはいえ、瞬間接着剤以外の接着方法を知れたのはよかったなと思います。
もし同じようにシルバニアファミリーの壊れた小物が眠っているという方がいたら…。
ちょっと手軽ではない作業だけど、捨ててしまう前にぜひお試しあれ。